100年経っても終わらない世界で最も長い実験「ピッチドロップ実験」はあと100年続く予定
ナマケモノが機敏に見えるレベルの遅さ。100年経っても終わらない世界最長の実験をご存じだろうか。オーストラリアの科学者による「ピッチドロップ実験」は、ちっとも動いてないような最高粘度の滴をひたすら待ちつつ観察するきわめてスローな研究だ。
この実験が始まったのは1930年。それから現在までおよそ100年続いているが、その終わりはまだ見えず、さらに100年続く可能性があるという。
並外れた実験期間の長さから、ギネス認定されてるこの実験は、世界で最も粘度の高い液体として知られる「ピッチ」という樹脂の流動性と粘度の測定を目的としたものだ。
References: World's Longest Experiment Running For 100 Years Could Go On For Another Century / Pitch Drop experiment
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Source: カラパイア