遺伝子改変した寄生虫が脳に治療薬を運んでくれるかもしれない
動物の脳に侵入する寄生虫を遺伝子改変することで、いつの日か大切な薬を患部に送り届ける運び屋になってくれるかもしれない。その寄生虫はトキソプラズマだ。
米国マサチューセッツ工科大学の研究チームが考案したのは、トキソプラズマを脳の治療薬を分泌するよう改変し、それを脳に寄生させることで病気を治すという大胆なアイデアだ。
人間の脳オルガノイドや生きたマウスを使った実験では、実際に改変したトキソプラズマによって遺伝子発現が変化することが確認された。
この方法は、脳の病気の新しい治療としてだけでなく、神経細胞内のタンパク質の働きを調べる強力な研究ツールになると期待されている。
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Source: カラパイア