今見えている木星の渦「大赤斑」は、350年前に発見されたものと全く違うものかもしれない
木星のシンボルである赤っぽい楕円形の「大赤斑」は、高気圧性の巨大な渦だ。これまでこの渦は、1665年に天文学者ジョヴァンニ・ドメニコ・カッシーニが発見した「永久斑」と同じものであり発見以来ずっと存在し続けている、と考えられてきた。
だが、現在の「大赤斑」は、カッシーニが約350年前に観測したものとは、まったくの別物である可能性が高いという。
スペイン、バスク大学をはじめとする研究チームが、木星の赤い斑点に関する歴史的な観察記録と現代の観察結果を比較し、1665年に観測された永久斑が18世紀半ばから19世紀の間に消滅したことを明らかにした。
そもそも永久斑と大赤斑は発生メカニズムが異なる別の大気現象であると考えられるという。
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Source: カラパイア