ウイルスを飼いならし生物兵器として利用する寄生バチ。すべては我が子のため
ハチの中でも特殊な存在なのが寄生バチだ。このハチにより宿主に選ばれた動物は、卵を産み付けられると、幼虫が成長するまで養分にされ続け、用済みになると死ぬ運命をたどる。
中にはウイルスを飼いならし、生物兵器として利用する寄生バチもいる。コマユバチ科のMicroplitis demolitor(ミクロプリティス・デモリトル)の卵巣に穴を開けると、玉虫色の青い歯磨き粉のようにキラキラと輝くものが噴き出す。実はこれが家畜化されたウイルスなのだ。
卵巣のウイルス粒子は、幼虫のエサとなるイモムシの免疫を抑え、成長中の幼虫にとって有害なイモムシの体を無害化し、発育をコントロールするための生物兵器となるのだ。
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Source: カラパイア