375年の時を経て明らかとなった海底大陸「ジーランティア」の謎に迫る

2023/03/26

　地図を調べてみれば、地球にはおよそ7つの大陸が記されている。だが実は、海に沈んだ8つ目の大陸がある。その大陸を「ジーランディア」という。

　それは、ニュージーランドやニューカレドニアの周辺にある、世界最小、世界最薄、世界最年少の大陸で、その9割以上が海の底にある。現在見えているのはほんの一握りの島だけだ。

　世界最小といっても、面積は490万平方キロでインド亜大陸に匹敵する。それなのにほとんど知られていないのは、その存在がはっきり証明されたのが、2017年とつい最近の話だからだ。

　この発見までには、一番最初にヨーロッパ人がその大陸を目にしてから、じつに375年の歳月が流れている。