偽物なのになぜ効く?プラセボ効果は脳の複数の領域で鎮痛作用をもたらしていることが判明
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まったく効果がないはずの偽薬を、医師から「よく効くよ」と言われて飲むと本当に効いてしまう。更に偽薬だと明かされた後でも効果が持続する、とても不思議な「プラセボ効果だが、そのメカニズムは完全には解明されていない。
これまで行われてきたプラセボ効果に関する研究は、ほとんどが小規模のものだったが、アメリカ・ダートマス大学心理脳科学科、トア・ウェイジャー氏らの研究グループは、多角的にプラセボ効果を発生させる神経学的なメカニズムの解明に挑んだ。
そこから判明したのは、プラセボ効果が感覚処理や認知処理など、複数の脳領域で鎮痛作用をもたらしていたということだ。
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Source: カラパイア