かつて魔術は誰もが利用するサービス業だった。ビジネス魔術師の存在も(中世イングランド)
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「中世の魔術」と聞くと、まずは魔女を思い浮かべる人も多いだろう。
イモリの目玉などおぞましいものがぐつぐつ煮込まれた大釜にはりついているしなびた老婆かもしれないし、狂気にかられた聖職者によって容赦なく有罪を宣告される姿かもしれない。だが、それらは史実とはかなりズレがあるようだ。
そもそも他者に危害を加えるために悪魔に魂を売る魔術の恐怖は中世というより近代に植えつけられたもので、15世紀の最後の最後にヨーロッパで定着し始めたにすぎないのだとか。
こうしたイメージのせいで、近代前のイングランドで一般的に行われ、誰もが利用していたサービス業としての魔術がかすんでしまったのだという。
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Source: カラパイア