月は神ではなく岩である。そう主張して追放された古代ギリシャの哲学者
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「それでも地球は動く」これはイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが、1633年に開かれた2回目の異端審問(宗教裁判)の際につぶやいたとされる言葉である。
宇宙の中心は地球であるとする天動説が主流だった時代、地動説を唱えたガリレオ・ガリレイは追い込まれていったわけだが、それよりもかなり昔、紀元前5世紀にも、当時信じられていたことを覆す発言をして追放された哲学者がいた。
ギリシャ人哲学者、アナクサゴラスは「月は岩石でできた天体で、地球とそれほど違わない」と初めて主張した人物である。当時月と太陽は神と信じられていた。アナクサゴラスは正しいことを主張したにもかかわらず、逮捕され、追放されたのである。
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Source: カラパイア