「イヌイット族は自らの大便を凍らせてナイフとして使用していた」噂の逸話を科学者が検証してみた。無理だった(米研究)
Journal of Archaeological Science Reports
カナダ出身の人類学者、ウェイド・デービスは1998年、自身の著書「Shadows in the Sun」で、大西洋に消えたあるイヌイットの老人の話を書いた。
それによると、「老人は家族に引き止められるもイグルーから出て、排便した大便に唾をかけながら研いでナイフを作った。完成したナイフで犬を引き裂き、肋骨をソリに仕立て、皮で他の犬をつなぐと、闇の中へ消えていった」という。
この逸話はデービスが老人の孫を名乗る人物から聞いた話で、彼自身も作り話である可能性を認めているが、同時期にデンマークの探検家で文化人類学者のピーター・フロイヘンも、北極で雪に閉ざされたとき、自分の排泄物でチゼル(のみ)を作ったと、同様の逸話を残している。
果たして本当に、人間の大便でナイフが作れるのだろうか?この逸話が大好きなアメリカの人類学者は実際に検証実験を行った。その結果は?
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Source: カラパイア