隕石の衝突によって作られた砂漠のガラス「リビアングラス」
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今から2000万年前……中新世が始まって300万年が経過し、インドとアジアが衝突、今日に知られる壮大な山脈が生まれ始めた頃のこと。
海にはケルプの森と褐藻類が出現し、急速な多様化が進行。ヨーロッパやアフリカでは、初期の類人猿が100種ほど地上ではしゃぎまわっていた。
そんな時代、北を地中海、東をエジプトに面するアフリカのリビアは、地質学的な奇跡を目の当たりにしようとしていた。
約100万平方キロに広がるリビア砂漠(サハラの一部)が、カラメル化して霞のような緑に輝くガラスになろうとしていたのである。
それはリビアングラスと呼ばれる貴重なもので、形成されてから悠久の時間を超えたのちに、ツタンカーメンの墓から発掘された。
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Source: カラパイア