爺(62)「何(優先席に)座ってんねん」ナイフグサッ
公判資料によると、事件の始まりは2月7日午前6時40分ごろ、JR大阪駅発の環状線内回り電車。6両目の優先座席に座った男性は男から言いがかりをつけられた。
「なに座ってんねん。足悪いんか?」
男性は無視したが、両ひざを小突かれた。同50分ごろ、電車が大正駅に近づいたため席を立とうとすると、男が立ちふさがり、その脇をすり抜けてドア前に並んだところ、後から髪を引っ張られた。
ここで男性は男の頬を殴った。対する男は男性のコートの襟元をつかみ、右手で折りたたみナイフ(刃渡り約9・2センチ)を出した。男性はホームに降りながら、男の手を振りほどこうとした瞬間、「『ドン』という強い衝撃」(男性)を感じた。男は体当たりするかのように、男性の左腹部をめがけてナイフを突き出した。
男性は階段の方へと押し出されながら、腹部に何度か衝撃を感じた。「いい加減にしとけよ」。そう言い残して男は去った。
2人は乗車駅と降車駅が同じで、たびたび同じ電車に乗り合わせるだけの間柄。男性の会社と男の自宅が同じ大正区で、男性は通勤途中、男は帰宅途中との違いはあったが、2人は大阪駅で電車に乗り、大正駅で降りていた。
男性の証言によると、男の存在に気付いたのは平成29年春ごろ。大阪駅で、優先座席に座っていた乗客に男が「説教」していた。同年夏ごろには、電車が揺れた際に肩がぶつかったと、やはり乗客に難癖をつけており、男を「トラブルメーカー」と感じていた。
2人の間でも事件以前にもめ事が起きていた。
男の供述によると、1年以上前に男性の割り込み乗車を「4、5回注意した」が、その都度男性に無視されたという。
一方、男性は法廷で、平成29年秋ごろには優先座席に座っていたり、ホームで立っていたりしただけで言いがかりをつけられたとし、「1週間に3、4回のときもあり、計20回以上は絡まれた」と振り返った。
男は動機について、「(犯行当日に)優先座席に座っていたことに怒ったわけではない」と述べ、かねてから男性に不満を抱いていた、とした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181029-00000565-san-soci
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Source: 妹はVIPPER