「子ども食堂」さっそくヤバイ親に目を付けられガスト化する
・「母親が楽するため?」ボランティアからの疑問
地域の子どもに無料か安価で食事を提供する「子ども食堂」。
美穂さんらは子どもには無料で、大人には300円で食事を提供してきた。
用意するのは「あたたかなごはん」と「ほっとするだんらんの場」。
子どもにとっては「楽しい居場所」。
ただそれだけ、というスタンスを貫いてきた。「貧困家庭向け」と限定しなかったのは、本当に困っている子どもたちが足を運びにくくなってしまうからだ。
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だが、門戸を広く開けば新たな課題が生まれる。
美穂さん主宰の子ども食堂は評判が高まり、一時期は130人以上も集まった。
支え手としてのボランティアの数は限られている。
一回の開催に十数人のボランティアが集っても、100食を上回ると、
食事の用意だけでもスタッフはてんてこ舞いになり、疲弊感が募ってくる。代表である美穂さんには、調理を担うスタッフらから「大衆食堂と化していないか?」
「普通の母親が楽をするために私たちは働いているの?」といった疑問を突きつけられるようになった。60代、70代のスタッフも多いため、体力の問題や世代間ギャップもある。
若いスタッフも、子育てとギリギリで両立しており、毎回参加できるわけではない。
全てボランティアで賄うため、常時余力を持ってとはいかない。・「ここはガスト?」大衆レストラン化への懸念
キャパの問題と大衆食堂化への懸念は「みなみこしがや」だけでなく、全国各地の子ども食堂が抱える悩みでもある。
全国274団体から回答があった農林水産省の調査では、課題として、
「来てほしい家庭の子どもや親に来てもらうのが難しい」と回答する団体が42.3%を占めていた。
https://www.businessinsider.jp/post-170351
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Source: お料理速報