捕食者を追い払うため、体に致死量の有毒金属を蓄えている海綿動物
自然界は厳しい。生き延びるためには敵から身を守る術を身につけねばならない。人間から見れば、それはときにとても興味深いものだ。
「テオネラ(Theonella conica)」という海綿動物だ。紅海やインド洋に生息するこの生物は、海水を濾過して養分をすするだけの無力な存在で、動物だが動くことができない。
それでも生き抜かねばならないテオネラが身につけたユニークな生存戦略は、体内に有害な重金属をたっぷりと蓄積するという方法だった。
References: The sponge's precious metal glitters: Watch o | EurekAlert! / Rare Sea Creature Hoards Toxic Metals as a Fascinating Survival Strategy : ScienceAlert
▼あわせて読みたい
・タランチュラはコミュ力が高く様々な動物との交流が明らかに
・奇跡的イベントが発生中。2種の微生物が融合するという10億年に1度の進化が起きている
・「ちょっともらいますよ」インパラの毛をくちばしで抜きまくる鳥。まるでヒゲのようだと話題に
・人間の体温でプラスチックゴミを食べるミルワームをサポートする「昆虫スーツ」(昆虫出演中)
・北極の深海で死骸を食べて繁殖、300年以上生きる海綿動物が発見される
Source: カラパイア