1110年、ヨーロッパで月が完全消失。暗黒の皆既月食の原因は日本の火山噴火だった可能性(スイス研究)
中世ヨーロッパで観測された暗黒の皆既月食の謎 / Pixabay
1110年5月、中世のヨーロッパで月が完全に消えてしまうほど異常に暗い皆既月食が観測された。
ノルマン・コンクエスト後のイングランド史を記した『ピーターバラ年代記』にはこのような記述がある。
5月の5番目の晩、夜の月は明るく輝いていたが、それから少しずつ陰り始め、夜が訪れるとまもなく完全に消えてしまった。それどころか光も輪郭も、見えるはずのものが一切消えてしまった
その原因はこれまで謎であったが、ジュネーヴ大学(スイス)の古気候学者チームによると、日本の火山噴火によって噴き上げられた硫黄エアロゾルによるものである可能性があるという。
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Source: カラパイア