「パニックによる買い占め」と「合理的な危機への備え」との違いは何か?
一向に終息の兆しが見られない新型コロナウイルスのおかげで、武漢や香港、シンガポールやイタリアなど、一部のスーパーマーケットの棚からは、商品がほとんど消えてしまっているようだ。
日本でもマスクや消毒液は常に品薄状態となっているし、更にはトイレットペーパーはマスクと同じ材料だから品薄になる」という”全くのデマ情報”がSNSで拡散し、全国でトイレットペーパーが品切れする事態が相次いだという。(これに対し、メーカーが加盟する日本家庭紙工業会では「国内のメーカーは通常どおりの生産を行っていて供給量は十分にあるため、トイレットペーパーの在庫がなくなることはない」としている)
ニュースメディアは、こうした様子をパニックによる買い占めと伝えている。だが、これは本当にパニックのせいなのだろうか?
ニューカッスル大学の行動経済学者デビッド・A・サベージ准教授とクイーンズランド工科大学のベノ・トルクラー教授は、こうした買い占めについて、パニックなどではなく、現在の状況に応じた適切な対応であると解説している。
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Source: カラパイア