インフルエンザ・ワクチンを腫瘍に注射することで、がん細胞を減らすことができるとする研究結果(米研究)
Willfried Wende from Pixabay
数年前、ウイルスを利用してがんを殺す方法が話題になったことがある。がん細胞をウイルスに感染させ増殖させることでがん細胞を破壊し、また次のターゲットを探すという方法だ。
がん細胞にしか感染しないウイルスを作り出すことができれば、その細胞だけを選択的に殺すことが可能になるだろう。
しかし、ことはそう単純ではなかった。免疫系がウイルスに反応して、せっかくの治療効果を抑制してしまうのだ。しかも腫瘍を殺す効果の一部は、ウイルスというよりも、免疫系の働きによるものであるらしかった。
そこで注目されたのが、ウイルスではなく腫瘍で生じた免疫反応の方だ。インフルエンザのワクチンを腫瘍に注射して免疫反応を起こし、それによって殺してしまおうというのだ。
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Source: カラパイア